· 

1/20サイズの娘のフィギア

 

娘は、いつも私ひとりでは思いつかないような試みを投げかけてくれます。確かひとつ前のオーダーは「水揚げタコのイヤリング」、そもそも「鮎の塩焼きのチョーカーを作って」から始まったACO FACTORY。イラストでの広がりに悩んでいた私に新しい光ときっかけを与えてくれたました。

 

そんな彼女からこの度「20分の1サイズの私」のオーダーが入り、フィギアは難しいかなー、などと答えながら、色々調べて臨んでおりました。いやいや、やっぱり難しい。試作試作、失敗、試作…、YouTuberさまの神がかった手元を崇めては新しい粘土を買い求め、夜な夜な独り言の中の全集中…。本来12月の予定でしたが年をまたぎどうにか納品、ごめんね。でもとってもとっても喜んでくれました。

 

出陣前に我が家でパチリ

 

 

娘宅に到着。20分の1サイズが勢揃いでした。そういうことか(笑)

 

 

去年預かった写真と、娘が描いたイラスト。え?こんな顔にするの?

 

 

そしてこうなりました

 

総レースのドレスでしたが、濃グレーでシンプルに仕上げ、バラのシルエットのみ描き入れてポイントにしてみました。ペンダントは糸をゴールドに塗ってボンドでぺたり。高さはほぼ8cmです。サイズ重視でしたが自立しないと意味がない…、ココが大変でした(!)。が、靴用に配合していた粘土をほんの5ミリほどラップに包んで残してあって(残しておいてよかったー)調整していたらなんと自立!「わぉ」とひとり声をあげたりしていました(笑)

粘土はもちろん後から色を調合して寄せていけばいいのですが、乾燥後に色が濃くなることも考えるとピッタリにするのは至難の業で、増して使い慣れていない粘土だったのでほんとラッキーでした(とは言え特に足元の完成度は見逃して頂ければ幸いです苦笑)。それとこの粘土、しっかりラップに包んでいれば再生度高し。本当に驚きの粘土でした。

制作日誌

 

そんな訳で粘土の話。揃えたものはなんとDAISOの樹脂粘土、成分がボンドに近い?とかで、細かい付け足しと、後からの伸ばし、なじみが抜群でした。ほんとびっくり。おそるべし100均、DAISO。

 

ただ乾燥後はバキッと固まるので、薄く伸ばしたものは乾燥する前に速やかに成形や装着をしていかないとバキバキ、バラバラ…となってしまいます。特性を把握して自分なりの使い方を探っていきたいですね、とても勉強になりました。

そして↑写真内のクリアシリコーン…は、まさしくクリアーなシリコンを作りたくて取り寄せたものなのですが、シリコーン違いで今回の用途には合わず断念、新しく食品用シリコンを準備中です。というのもフィギィアのスタンドのためのもの、手探り過ぎました(笑)

 

改めて型取り。上の画像で使用しているのは粘土タイプのシリコーン型取り材シリコーンモールドメーカー、愛しのPADICO製です

 

 

これでフィギアの足元の型を取って樹脂粘土で複製、それを使って

 

 

食品用シリコンでスタンド作成、の予定。うまくいくかな…。このスタンド↓に近いものを作りたいのですが、

 

 

自立できたのでそのまま急ぎの納品となり、食品用シリコンでのスタンド制作は今のところ保留となりました。三歩進んで二歩下がる、何事も経験ですね、長い道のりです。

 

 

さてさて、並行して制作室ではいつものミニチュアフード。ご依頼頂いたピアスの仕上げに入っています。写真はパクチー、大好きです。パクチー増し増しです。ただ厚みを持たせなくては、の箇所があり新しく型を作りました。こちらは

 

 

長年愛用のウェーブ・エポキシパテ。もう何箱目か分からないくらいお世話になっています。何かとAとBを合わせて形を作る毎日、今年はレジンキャストも復活予定です、ほぼ備忘録(笑)また更新しまーす。